◎化学 第104回

薬剤師国家試験 過去問 第104回【化学】薬学理論問題 問100-108



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第104回 問100-108

問100

エチレンジアミン四酢酸(EDTA)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 塩基性条件下で十座配位子として働く。
  2. 酸性条件下では、塩基性条件下より強く配位結合する。
  3. キレート効果により、アンモニアよりも安定な錯体を形成する。
  4. カルシウムイオンとの配位結合形成により蛍光特性が変化するため、カルシウムイオンの定量分析に用いられる。
  5. 配位結合により、五員環のキレート環を形成する。

 

 

 

 

解  3, 5

 

問101

以下に示す E2 反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 化合物Aの最も安定な立体配座はⅡである。
  2. 脱離反応はⅠの立体配座のときに進行する。
  3. 主生成物はBである。
  4. この反応はカルボカチオン中間体を経由する。
  5. この反応の速度は、化合物A及び NaOC2H5 のいずれの濃度にも比例する。

 

 

 

 

解    1, 5

 

問102

求核置換反応(SN 反応)はどれか。2つ選べ

 

 

 

 

解    1, 2

 

問103

d-カンフルとその確認試験に用いられる 2,4 - ジニトロフェニルヒドラジンとの反応に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 脱水縮合反応である。
  2. 反応の進行に伴って窒素が発生する。
  3. 生成する有機化合物の一般名はオキシムである。
  4. 生成する有機化合物はオレフィン構造を持つ。
  5. 生成する有機化合物はベンゼン環を含む共役系を持ち、橙赤色を示す。

 

 

 

 

解    1, 5

 

問104

以下に示す反応において、反応が最も速く進行する R︲Br はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

解  3

 

問105

以下に示す反応において、出発物質であるアミンと生成物との組合せとして正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 

 

 

解  3

 

問106

図は桂皮酸イソプロピルエステル[C6H5CH=CHCOOCH(CH32]の 1H-NMRスペクトル[300 MHz、CDCl3、基準物質はテトラメチルシラン(TMS)]である。このスペクトルに関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。なお、7.26 ppm のシグナルは CDCl3 に含まれる微量の CHCl3 に起因するものである。

  1. 1.3 ppm 付近には積分値が 3H 分の一重線が 2 本ある。
  2. 5.2 ppm 付近には五重線がある。
  3. 6.5 ppm 付近の二重線の結合定数が 16 Hz であるとき、二重結合は E 配置である。
  4. 矢印で示す 7.5 ppm 付近の多重線の積分値は 3H 分ある。
  5. 最も低磁場のシグナルは、芳香環上のプロトンに由来する。

 

 

 

 

解   3

 

問107

コカインの化学構造を基に創出された局所麻酔薬はどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

解  4

 

問108

日本薬局方収載生薬ア及びこれに含まれる化合物Aに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. Aは Ephedra sinica の地上茎に含まれる副交感神経興奮薬である。
  2. アは桂枝湯に配合される生薬である。
  3. アの確認試験として、薄層クロマトグラフィーを用い、噴霧用ニンヒドリン・エタノール試液によるAの検出が行われている。
  4. アを含む漢方薬の使用上の注意として不眠がある。
  5. ア及びAは、いずれも覚せい剤原料として取り扱われている。

 

 

 

 

解      3, 4

 

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