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第104回 問91-99
問91
0.200 mol/L 酢酸 50.0 mL に 0.100 mol/L 水酸化ナトリウム水溶液 50.0 mL を
加えた。その後、この混合溶液に対して 1.00 mol/L 塩酸を 1.00 mL 加えた溶液の
pH に 最 も 近 い 値 は ど れ か。1 つ 選 べ。 た だ し、 酢 酸 の pKa = 4.70、
log 2 = 0.301、log ₃ = 0.477 とする。
- 2.01
- 3.41
- 4.52
- 4.70
- 4.93
解 3
問92
日本薬局方で確認試験が適用される対象医薬品、操作、及びその結果の組合せのうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
解 1, 2
問93
日本薬局方キシリトール(C5H12O5:152.15)の定量法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
「本品を乾燥し、その約 0.2 g を精密に量り、水に溶かし、正確に 100 mL とする。この液 10 mL を正確に量り、ヨウ素瓶に入れ、過ヨウ素酸カリウム試液50 mL を正確に加え、水浴中で 15 分間加熱する。冷後、ヨウ化カリウム 2.5 g を加え、直ちに密栓してよく振り混ぜ、暗所に 5 分間放置した後、遊離したヨウ素を0.1 mol/L 【 A 】で滴定する(指示薬: 【 B 】 3 mL)」
C5H12O5 + 4 IO4- → 2【 C 】 + 3【 D 】 + 4 IO3- + H2O
- キシリトールと過ヨウ素酸カリウムの反応で酸化数が変化している原子は、それぞれの分子中の酸素とヨウ素である。
- 【 A 】は、チオシアン酸アンモニウム液である。
- 【 B 】 は、デンプン試液である。
- 【 C 】は、CH3CHO(アセトアルデヒド)である。
- 【 D 】は、HCOOH(ギ酸)である。
解 3, 5
問94
液体クロマトグラフィーを用いて生体成分や薬物を定量分析する際には、高感度化や選択性の向上を目的として誘導体化する場合が多い。誘導体化に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。
- プレカラム誘導体化法では、長時間を要する誘導体化反応を利用できる。
- ニンヒドリンを反応試薬として用いるプレカラム誘導体化法によって、アミノ酸を一斉分析することが可能である。
- ポストカラム誘導体化法は、試料中の夾雑成分の影響を受けにくい。
- ポストカラム誘導体化法では、 1 つの分析対象物から複数の誘導体が生成しても問題ない。
- ジアステレオマー誘導体化法によって、鏡像異性体を光学不活性なカラムで分離することができる。
解 2
問95
メタン(CH4)の燃焼反応の標準燃焼エンタルピー(kJ/mol)の値として正しいのはどれか。1つ選べ。ただし、CH4(気体)、CO2(気体)、H2O(液体)の標準生成エンタルピー(⊿tH゜ )は次のとおりである。
- -998.0
- -890.3
- -754.1
- -604.5
- -468.3
解 2
問96
薬物の多くは生体膜上の受容体やチャネル等を介して作用する。それらの機能に大きく関与する生体膜の構造と脂質分子の運動に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 生体膜は、リン脂質分子の極性頭部同士が向かい合わせとなった脂質二重層構造である。
- 生体膜中のコレステロールは、膜の流動性に影響を与えない。
- 生体膜中のリン脂質分子は、その長軸まわりに回転運動をしている。
- 生体膜中のリン脂質分子は、二重層の一方の層からもう一方の層に移動(フリップ・フロップ)できる。
- 生体膜中のリン脂質分子は、二重層の同一の層内で移動することができない。
解 3, 4
問97
0.10 mol/L ヘキサシアノ鉄(Ⅱ)酸カリウム(K4[Fe(CN)6])水溶液のイオン強度(mol/L)の値として正しいのはどれか。1つ選べ。
- 0.10
- 0.30
- 0.40
- 0.70
- 1.00
解 5
問98
発熱反応における正の触媒の働きを表す反応座標とポテンシャルエネルギーの関係として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、触媒が存在する場合の反応経路は実線で、触媒が存在しない場合の反応経路は破線で表してある。
解 1
問99
希薄溶液の束一的性質に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。
- 蒸気圧降下は、束一的性質の 1 つである。
- 電解質溶液は、束一的性質を示さない。
- 浸透圧に関するファントホッフの式は、浸透圧と溶液の粘度の関係を示す。
- 0.05 mol/L ブドウ糖水溶液の沸点上昇度と凝固点降下度は等しい。
- 同じモル濃度であれば、ブドウ糖とショ糖の水溶液の浸透圧は等しい。
解 1, 5
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