◎物理 ◎実務 第103回

薬剤師国家試験 過去問 第103回【物理/実務】薬学実践問題 問196-205



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第103回 問196-205

問196-197

68 歳男性。慢性腎不全にて入院中。今回とこれまでの血液検査の結果から、eGFR の低下が認められたため、レメジン®細粒分包 2 g(注)が追加となり、薬剤師に服薬説明の依頼があった。
(注: 1 包中に球形吸着炭 2 g を含有する)

 

問196

球形吸着炭は、その表面に種々の物質を吸着することができる。本薬物の吸着現象に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 本薬物への吸着に飽和現象が観察された場合、単分子層吸着が主であると判断できる。
  2. 本薬物への最大吸着量は、ノイエス-ホイットニー(Noyes-Whitney)の式から求めることができる。
  3. 本薬物への物質の吸着は、吸着速度と脱離速度が等しくなるまで進行する。
  4. 本薬物による物質の吸着は、主に静電的相互作用による。

 

 

 

 

 

解 1,3

 

問197

患者は本製剤を服用するのが初めてである。服薬説明として誤っているのはどれか。2つ選べ。

  1. 固体のまま消化管を通過するため、胃潰瘍や食道静脈瘤の治療を行っていないかを確認する。
  2. 床に大量にこぼした場合には、転倒の原因となることがあるため、早めに濡れたタオルで拭き取るよう指導する。
  3. 他の薬剤と併用する際には、同時服用は避けるよう指導する。
  4. 墨汁で染めたような黒色の便となるため、患者が驚かないように説明する。
  5. 袋型オブラートや服薬補助ゼリーの使用により、効果が減弱することを説明する。

 

 

 

 

 

解  4,5

 

問198-199

 83 歳男性。高齢者介護施設に入所しているが、肺炎のため入院となった。入院時、仙骨部に褥瘡が認められたことから、褥瘡ケアチームが対応した。感染の可能性がある黄色の浸出液が多かったため、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏を滅菌ガーゼに塗布し、創部への貼付処置をした。 1 週間後、褥瘡の診断を行ったところ、黄色の浸出液はなくなり、一部が黒色化した壊死組織と褥瘡部分の両方に乾燥傾向が認められた。

 

問198

褥瘡ケアチームによる壊死組織に対する治療方針として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏による治療を継続し、さらに創部を乾燥させてから壊死組織を除去する。
  2. 創部の状態にかかわらず、壊死組織は速やかに除去する。
  3. 薬剤を使用せずガーゼのみを貼付し、創部が乾燥してから壊死組織を除去する。
  4. スルファジアジン銀クリームを塗布し、創部の水分をコントロールしつつ、壊死組織を軟化させてから除去する。
  5. 壊死組織は、褥瘡面の上皮化が完了すると瘡蓋となって剥がれ落ちるため、処置を行わない。

 

 

 

 

 

解   4

 

問199

軟膏剤やクリーム剤は流体としての性質をもつ。図は流体におけるせん断応力(S)とせん断速度(D)の関を表したグラフである。次の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. ①の直線の傾きの逆数は、流体の粘度を表す。
  2. ②の特性を示すものに、精製白糖・ポビドンヨード配合軟膏がある。
  3. ③の特性を示すものに、デンプンの高濃度(₅₀%以上)水性懸濁液がある。
  4. ④の特性を示すものに、スルファジアジン銀クリームがある。
  5. ⑤のグラフは、チキソトロピーを表す。

 

 

 

 

 

解 1,3

 

問200-201

70歳男性。人間ドックにて糖尿病の疑いを指摘されて受診し、 2型糖尿病と診断された。現在、以下の処方で治療中である。

 

(処方)

シタグリプチンリン酸塩水和物錠50mg 1回1錠(1日1錠) 1日1回 朝食後 30日分

酸化マグネシウム 1回1g(1日3g) 1日3回 朝昼夕食後 30日分

検査値:Scr 1.4mg/dL、空腹時血糖値 96mg/dL、HbA1c 5.8%、血清マグネシウム値 6.5mg/dL

 

問200

検査値から考えたとき、今後、特に留意すべき症状はどれか。2つ選べ。

  1. 排尿困難
  2. 悪心・嘔吐
  3. 血圧上昇
  4. 味覚障害
  5. 徐脈

 

 

 

 

 

解  2,5

 

問201

血清マグネシウムの測定法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 酵素法による定量では、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)が混在すると低値を示す。
  2. 誘導結合プラズマ(Inductively Coupled Plasma:ICP)発光分光分析法による定量では、フレーム方式及び電気加熱方式が利用できる。
  3. ICP 発光分光分析法による定量では、励起状態のマグネシウム原子又はイオンが基底状態に遷移する際に放出される発光を観測する。
  4. ICP 質量分析法では、試料中に共存する遷移金属はイオン化されないため、マグネシウムを高感度に定量できる。

 

 

 

 

 

解  1,3

 

問202-203

69 歳女性。関節リウマチと診断され、抗リウマチ薬を服用中である。関節症状は改善傾向であった。数日前より発熱、乾性咳が出現し、本日、呼吸困難症状が出現したため緊急入院となった。胸部 X 線 CT 画像検査の結果、広範なモザイク状のすりガラス陰影が確認された。

 

問202

薬物の副作用として最も疑われる疾患名はどれか。1つ選べ。

  1. 間質性肺炎
  2. 細菌性肺炎
  3. 肺気腫
  4. 肺結核
  5. マイコプラズマ肺炎

 

 

 

 

 

解   1

 

問203

実施した画像検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。1つ選べ。。

  1. この画像検査で用いる電磁波の波長は、50~200 nm である。
  2. この画像検査では、脂肪組織よりも骨の方が強く電磁波を吸収する。
  3. この画像検査では、陰性造影剤としてヨウ素化合物を用いる。
  4. モザイク状のすりガラス陰影の濃淡は、電磁波照射後の水素原子核の緩和時間の差を表す。
  5. アクリル板などでの遮へいにより、測定者も電磁波の被曝から防護する必要がある。

 

 

 

 

 

解  2

 

問204-205

インフルエンザ流行時には、多くの患者が診察に訪れ、判定用キットによる検査が行われる。

 

問204

図はインフルエンザウイルス抗原を測定するためのイムノクロマトグラフィーの原理を表している。本法に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

 

 

  1. 本法を用いた判定用キットは体外診断用医薬品に区分され、測定試料として鼻腔ぬぐい液や咽頭ぬぐい液などが用いられる。
  2. 本法による判定は目視で行うことができるため、特別な装置を必要としない。
  3. Aの部分はコントロールラインとよばれ、標識抗体に特異的な抗体①が固定化されている。
  4. Aで発色が認められ、Bで発色が認められなかった場合は陽性とはいえず、再測定する必要がある。
  5. 標識抗体は、金コロイドや酵素などにより標識されている。

 

 

 

 

 

 

解  3

 

問205

あるインフルエンザ判定用キットは、表のような結果を与えた。

 

このキットの感度と特異度の組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

 

解   1

 

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