◎生物 第103回

薬剤師国家試験 過去問 第103回【生物】薬学理論問題 問111-120



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第103回 問111-120

問111

呼吸器に関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. 肺は、右が3葉、左が2葉に分かれている。
  2. 呼吸筋は、運動神経支配の骨格筋である。
  3. 胸腔内は、外気圧に比べて陰圧に保たれている。
  4. 吸息時には、横隔膜が弛緩し、胸腔の容積が増大する。
  5. 呼息時には、外肋間筋が弛緩し、胸腔の容積が減少する。

 

 

 

 

 

解 3,4

 

問112

図に示す正常ヒト体細胞の細胞周期に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. G1 期から S 期への移行には、サイクリン依存性キナーゼが関与する。
  2. G1 期にある細胞は、G0 期と比べて DNA 量が ₄ 倍となっている。
  3. DNA 合成は、G1 期に起こる。
  4. G2 期に損傷が認められた DNA は、M 期に修復される。
  5. 有糸分裂は、M 期に起こる。

 

 

 

 

 

解  1,5

 

問113

図に示すグリコーゲン代謝及び解糖系(一部)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 反応①において、グルコース 1-リン酸は、グリコーゲンの加水分解により生じる。
  2. 反応②によるグルコース 6-リン酸の生成では、ATP が消費される。
  3. 反応②によるグルコース 6-リン酸の生成では、ATP が消費される。
  4. 反応②によるグルコース 6-リン酸の生成では、ATP が消費される。
  5. 反応②によるグルコース 6-リン酸の生成では、ATP が消費される。

 

 

 

 

 

解 4,5

 

問114

ヒトにおけるプリンヌクレオチドの分解過程に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

 

  1. アデノシンをイノシンに変換する酵素の遺伝的欠損により、免疫不全が生じる。
  2. イノシンをヒポキサンチンに変換する過程で、ATP が消費される。
  3. グアノシン一リン酸(GMP)は、ヒポキサンチンを経てキサンチンに代謝される。
  4. キサンチンが尿酸に変換される過程で、過酸化水素が生成される。
  5. 尿酸は、二酸化炭素とアンモニアに分解されて排泄される。

 

 

 

 

 

解 1,4

 

問115

ある DNA の塩基配列をジデオキシ法により解析し、図のような実験結果を得た。また、表(制限酵素一覧)を参照して、その配列中の制限酵素部位の同定を行った。

【ジデオキシ法の原理】
DNA ポリメラーゼによる相補鎖 DNA 合成の際に、その基質である ₄ 種類のデオキシリボヌクレオチド三リン酸(dNTP:N は A、G、C 又は T)に加え、 4 種類のジデオキシリボヌクレオチド三リン酸(ddNTP:N は A、G、C 又は T)のうち、それぞれ 1 種類だけを用いて特異的に DNA 合成を停止させる。その結果、A、G、C 又は T で特異的に終わる様々な長さの DNA 断片が合成され、これら断片をポリアクリルアミドゲル電気泳動により分離することで、DNA の塩基配列を解読できる。
【実験方法】
鋳型 DNA 鎖にプライマー DNA 断片を結合させ、dATP、dGTP 及び dTTP と放射性同位体元素で標識した dCTP を加えた。この反応溶液に ddATP、ddGTP、ddCTP 又は ddTTP を別々に加えて、標識相補鎖 DNA を合成した。次にこれら ₄種類の反応溶液をポリアクリルアミドゲル電気泳動に供じた。泳動後、乾燥したゲルを X 線フィルムに密着させ、-80℃で一晩放置した。

【実験結果】
DNA 断片は放射標識されていることから、X 線フィルム上ではしご階段状の泳動像(オートラジオグラフィー)として検出された(図)。

 X 線フィルム上で解読した DNA 配列及び実験方法に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. DNA 伸長反応を停止させる ddNTP には、3ʼ の位置にヒドロキシ(OH)基が存在しない。
  2. 5ʼ 末端から 5 番目の塩基はチミン(T)である。
  3. 3ʼ 末端から 4 番目の塩基はグアニン(G)である。
  4. EcoR I により認識・切断される配列が存在する。
  5. Kpn  I により認識・切断される配列が存在する。

 

 

 

 

 

解  1,4

 

問116

ヒト免疫不全ウイルス(HIV)に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. HIV は、ゲノムとして二本鎖 RNA をもつ。
  2. HIV は宿主細胞表面の Toll 様受容体に結合し、細胞内に侵入する。
  3. ウイルスがもつ逆転写酵素により生成した DNA は、宿主細胞の染色体に組み込まれる。
  4. ウイルス表面に発現するノイラミニダーゼが、宿主細胞への吸着に必要である。
  5. HIV は、CD4陽性 T 細胞に感染する。

 

 

 

 

 

 

解 3,5

 

問117

結核菌に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 結核菌は、外毒素を菌体外へ分泌する。
  2. 結核菌の細胞壁には、ペプチドグリカンやミコール酸が存在する。
  3. 気道から侵入した結核菌は、肺で肺胞マクロファージに貪食され、そのマクロファージ内で増殖する。
  4. 結核菌感染の既往の有無を調べるためのツベルクリン反応は、典型的なⅡ型アレルギーである。
  5. 結核予防に用いられている生ワクチン BCG 株は、ヒト型結核菌の弱毒株である。

 

 

 

 

 

解 2,3

 

問118

サイトカインに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

 

  1. IFN-γ(インターフェロン-γ)は、マクロファージを活性化して、その貪食能を増強させる。
  2. エリスロポエチンは、主に脾臓で生合成・分泌される。
  3. IL-2(インターロイキン-2)は、キラー T 細胞の増殖及び分化を抑制する。
  4. IL-4(インターロイキン-4)は、Th0 細胞( 0 型ヘルパー T 細胞)から Th1細胞( 1 型ヘルパー T 細胞)への分化を促進する。
  5. TGF-β(トランスフォーミング増殖因子-β)は、免疫抑制作用を示す。

 

 

 

 

 

解 1,5

 

問 119−120

未知タンパク質Xを分離精製し、その特性を解析した。

 

問 119

タンパク質Xを含む細胞抽出液(試料ア)をドデシル硫酸ナトリウムポリアクリルアミドゲル電気泳動(SDS-PAGE)及びサイズ排除クロマトグラフィー(SEC)により分析した。SDS-PAGE に際し、試料アに SDS と 2-メルカプトエタノールを添加して前処理した(試料イ)。図 1 のレーンAは分子量が 25 kDa、35 kDa、40 kDa、55 kDa の 4 種の分子量マーカータンパク質を示し、レーンBは試料イを分離したときの泳動結果である。図 2 は精製したタンパク質X溶液(試料ウ)と上記の 4 種の分子量マーカータンパク質を混合して分離したときのクロマトグラムである。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. SDS-PAGE では、試料イのようにタンパク質を SDS と 2-メルカプトエタノールで酸化的に前処理することで分子量に基づいた分離が可能になる。
  2. SDS-PAGE において、タンパク質は陰極から陽極に向かって移動する。
  3. タンパク質Xの分子量は、40 kDa から 55 kDa の間である。
  4. SEC の固定相として、プロテインA固定化シリカゲルが用いられる。
  5. SEC によりタンパク質Xが単量体として溶出されるとき、そのピークは④である。

 

 

 

 

 

解  2,3

 

問120

精製したタンパク質Xは単量体で酵素活性をもち、その活性発現には補因子を必要としないことが判明した。次に、タンパク質Xに対する ₁ 種類のモノクローナル抗体(anti︲X)をマウスを用いて作製した。タンパク質Xの酵素活性、抗体作製及び細胞内局在の解析に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。ただし、精製の過程で酵素活性が失われることはなかった。

  1. 試料イにおけるタンパク質Xの酵素活性は、試料アよりも高い。
  2. タンパク質Xの比活性は、試料アよりも試料ウにおいて高い。
  3. anti-X を産生するハイブリドーマの作製には、マウス骨髄腫細胞が用いられる。
  4. anti-X は、タンパク質X中の複数の異なるエピトープ(抗原決定基)を認識する。
  5. anti-X と試料イを用いたウエスタンブロット法により、タンパク質Xの細胞内局在を同定することができる。

 *比活性:試料中のタンパク質の単位重量当たりの酵素活性

 

 

 

 

 

 

解 2,3

 

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