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ファンデルワールス力
「ファンデルワールス力」とは、分子同士がお互いに引き合う力の事をいいます。
ファンデルワールス力は「分子間力」とも言い分子が接近した時に作用し、距離が開けば作用は小さくなります。
従って固体や液体では強く働きますが気体ではほぼ作用せず、分子は自由に飛び回ることができます。
分子の極性の有無にかかわらず働いていますが、極性が大きいほど分子間力は大きくなります。
極性分子→双極子間相互作用
極性分子には分子全体として電荷の偏りがある為、分子間に弱いクーロン力(=静電気による引力)が働きます。
この引力は分子全体の荷電の偏りが大きいほど大きくなります。
無極性分子
無極性分子同士が接近すると、接近した分子内の電子の分布に瞬間的な偏りが生じます。
このため、無極性分子も見かけ上極性分子の様にふるまうようになり分子間に静電気的引力が働くようになります。
このようにして生じる引力は電子の分布が変化しやすい分子ほど強くなります。
したがって分子が大きくて表面積が大きなものほど電子の分布が変化しやすいので静電引力は大きくなります。
融点や沸点は、いずれも固体や液体を構成している粒子間に働いている結合力の強さを反映しているので融点や沸点が高いほど物質を構成している粒子間の結合力が強いという事が言えます。
まとめ
ファンデルワールス力=分子間に働く静電気的引力