◎物理 ◎化学 ◎生物 ◎実務 第104回

薬剤師国家試験 過去問 第104回【物理・化学・生物/実務】薬学実践問題 問216-225



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第104回【物理・化学・生物/実務】薬学理論問題 問216-225

問216-217

78 歳女性。体重 45 kg。骨粗しょう症、うつ病及び不眠症のため下記の処方薬を服用していた。最近、食欲がなくなり、とても体がだるいとの訴えを聞いた家族が、この女性を通院中の病院に連れて来たところ、そのまま入院となった。

入院時の検査の結果、低ナトリウム血症、低浸透圧血症、尿中ナトリウム高値、高張尿が見られた。しかし、脱水症状は無く、腎機能及び副腎皮質機能が正常であり、上記以外の疾患はなかった。その結果、抗利尿ホルモン不適合分泌症候群(SIADH)と診断された。診断した医師から薬剤師に薬学的管理について相談があった。

 

問216

この患者の薬学的管理に関する提案として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. アルファカルシドールカプセルの中止
  2. パロキセチン錠の中止
  3. ゾピクロン錠の中止
  4. 塩化ナトリウムの投与
  5. 積極的な水分摂取

 

 

 

 

 

解  2, 4

 

問217

この患者の検査結果で見られた異常の原因として適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 腎臓の集合管におけるプロテインキナーゼ A 活性の阻害
  2. 腎臓の集合管での水分の再吸収の促進
  3. 腎臓のヘンレループ上行脚における Na+/K+/2Cl- 共輸送体の阻害
  4. 腎臓のヘンレループ下行脚での水分の再吸収の促進
  5. 下垂体後葉からの抗利尿ホルモン(バソプレシン)分泌の抑制

 

 

 

 

 

解    2

 

問218-219

27 歳女性。 1 年前に結婚し、近いうちに子供が欲しいと考えている。自分の母子手帳を確認したところ、麻しんワクチンの接種記録が 1 回であった。近隣の病院に設置されたお薬相談コーナーに、麻しんワクチン接種の相談に訪れた。麻しんワクチン製剤は現時点で入手の見通しが立たないので接種できないが、当該病院には麻しん風しん混合ワクチン製剤の在庫がある。

 

問218

相談を受けた薬剤師が、この女性に行う説明として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 麻しんワクチン接種歴が 1 回あるので、追加のワクチン接種は必要ありません。
  2. マスクを着用し、手洗いをすれば、ワクチン接種は必要ありません。
  3. 麻しんワクチンの代替として、麻しん風しん混合ワクチンを接種できます。
  4. 妊娠していても、ワクチン接種はできます。
  5. ワクチン接種後約 2 ヶ月間は妊娠しないように注意してください。

 

 

 

 

 

解  3, 5

 

問219

この女性への説明事項の根拠として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. 麻しんウイルスは、主として腸管粘膜で増殖し、リンパ節へと拡散する。
  2. 麻しんウイルスは、回帰発症により帯状疱疹を生じさせる。
  3. 麻しんウイルスは空気感染はせず、飛沫感染及び接触感染によって伝播する。
  4. 麻しん風しん混合ワクチンは、麻しんワクチンと同様に麻しんウイルスに対する細胞性免疫を獲得させる。
  5. 麻しん風しん混合ワクチン中の麻しんワクチンは、弱毒生ワクチンである。

 

 

 

 

 

解  4, 5

 

問220-221

88 歳男性。独居。現在、高血圧症で以下の処方により在宅療養中であり、日中もほとんど寝たきりの生活をしている。

患者は過去に貼付剤による接触性皮膚炎を発症したことがある。また、患者は 1人で服薬できないため、50 歳の一人娘が毎朝出勤前に薬の管理と服薬介助をしている。娘はこれ以上の介護負担は困難だと考え、将来に不安を感じている。医師からは、血液検査結果に異常は認められないが、最近、患者の嚥下能力が低下し始めているので、誤嚥に注意するように言われている。

 

問220

患者の娘が仕事帰りに薬局に立ち寄り、「誤嚥はどのようにして起こるのですか」と薬剤師に質問した。正常な嚥下及び誤嚥の過程について、下図を用いた薬剤師の説明として正しい組合せはどれか。1つ選べ。なお、下図は、口腔から食道・気管までの断面図である。

A 咽頭口部への移送
B 咽頭喉頭部への移送
C 喉頭蓋による気道の閉鎖
D アへの移送
E イへの移送

 

 

 

 

 

 

解    5

 

問221

本日の訪問診療で、医師は軽度アルツハイマー型認知症と診断し、薬局に処方提案を依頼した。依頼を受け、薬剤師はアルツハイマー型認知症に適応のある医薬品の用法及び剤形を表のようにまとめた。患者の生活状況、全身状態、疾患などを考慮して、訪問医に追加提案する薬剤として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. ドネペジル塩酸塩口腔内崩壊錠
  2. ガランタミン臭化水素酸塩口腔内崩壊錠
  3. ガランタミン臭化水素酸塩内用液
  4. リバスチグミン経皮吸収型製剤
  5. メマンチン塩酸塩口腔内崩壊錠

 

 

 

 

 

解    1

 

問222-223

78 歳男性。経営している会社の業務量が最近急増し、デスクワークが毎日続いたため、眼精疲労と肩こりを強く感じ、一般用医薬品を購入するため来局した。男性が所持していたお薬手帳により、服用中の薬を確認した。男性はパーキンソン病で以下の処方薬を服用していることが判明した。

問222

 

 

 

 

 

 

解    3, 4

 

問223

前問において、販売すべきでないと薬剤師が総合的に判断した根拠のうち、レボドパの代謝に関わる反応とそれに必要なビタミンの組合せとして正しいのはどれか。1つ選べ。

 

 

 

 

 

 

解    2

 

問224-225

7 歳女児。卵アレルギーがある。小学校で給食を食べた直後、女児が異常を訴えた。ゼーゼーとした呼吸音(喘鳴)、皮膚の赤み、唇とまぶたの赤みを担任教諭が確認し、アドレナリン注射液(エピペン®注射液)を投与して、その後の適切な対応により改善した。この女児が引越しに伴い転校することになり、転校先の学校に母親より女児の受け入れ後の対応について相談があった。

 

問224

この女児の症状を引き起こした生体内反応として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. 卵由来のアレルゲンと結合した細胞外マトリックス成分に対する抗体(IgG)により、抗体依存性細胞障害が起きた。
  2. 卵由来のアレルゲンに対する抗体(IgG や IgM)が免疫複合体を形成して組織に沈着し、補体を活性化した。
  3. 肥満細胞上の抗体(IgE)に卵由来のアレルゲンが結合して、肥満細胞の活性化を引き起こし、ケミカルメディエーターが放出された。
  4. 卵由来のアレルゲンを認識した T 細胞が炎症性サイトカインを放出し、マクロファージを活性化した。
  5. 卵由来のアレルゲンと結合した抗体により、NK 細胞が活性化した。

 

 

 

 

 

 

解    3

 

問225

この相談を受け、万が一に備えて小学校から学校薬剤師にアドレナリン注射液(エピペン®注射液)の使用法講習の依頼があった。学校薬剤師が説明する重要なポイントとして、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. アナフィラキシーの初期症状が現れたら、ショック症状が発現する前に投与する。
  2. 正しい持ち方は、図のとおりである。
  3. 注射部位に垂直になるようにし、強く押し付ける。
  4. お尻に注射する。
  5. 緊急時には、衣服の上からでも注射することができる。

 

 

 

 

 

 

 

解    4

 

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