◎実務 第103回

薬剤師国家試験 過去問 第103回【実務】薬学実践問題 問336-345



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第103回 問336-345

問336

汎発性血管内血液凝固症の治療のため下腿末梢静脈からガベキサートメシル酸塩(以下GMと略す)を点滴投与していた患者に、投与開始6日後になって注射部位から血管に沿って静脈炎が生じた。

同様事例の予防のため、考えられる対策として誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. GMはできるだけ太い血管より投与するよう医療スタッフに周知する。
  2. GMはできるだけ短時間で投与を終えるように、点滴速度の調整を医療スタッフに周知する。
  3. 今回起こった事例の背景要因について医療スタッフ間で情報共有する。
  4. GMを末梢血管から投与するときの濃度について処方監査を徹底する。
  5. 販売名の異なるGM製剤採用にあたっては静脈炎の危険性を改めて医療スタッフに周知する。

 

 

 

 

 

 

解   2

 

問337

サリドマイドを服用する患者への説明として、適切なのはどれか。2選べ。

  1. 紛失した場合は、処方医又は調剤した薬剤師に連絡してください。
  2. 服用の必要がなくなった場合は、残った薬を速やかに破棄してください。
  3. (男性の場合)服用中でも避妊する必要はありません。
  4. (女性の場合)服用開始4週間前から服用終了4週間後まで必ず避妊してください。
  5. 服用中でも授乳してかまいません。

 

 

 

 

 

 

解     1,4

 

問338

65歳男性。3年前から高血圧症を指摘され、治療中である。

5ヶ月前から空咳が続き、検診で右肺に陰影を指摘されていた。

最近は血痰が混じるようになり、精査加療目的のため入院となった。

精査の結果、非小細胞肺がん(扁平上皮がん、stageⅣ)と診断された。

【患者情報・検査値】

身長 165cm、体重 60kg、体表面積 1.6m2、血圧 120/75mmHg、脈拍 65回/min、喫煙歴 40年(30本/日)

この患者の肺がん発症リスクの指標となるブリンクマン指数はどれか。1つ選べ。

  1. 20
  2. 30
  3. 140
  4. 1,200
  5. 10,950

 

 

 

 

 

 

解     4

 

問339

28歳男性。双極性障害のために炭酸リチウム錠とバルプロ酸ナトリウム徐放錠で治療を行っている。

今回、うつ症状の改善がみられないため、主治医よりラモトリギン錠を追加したいと薬剤部に相談があった。

バルプロ酸ナトリウム徐放錠とラモトリギン錠の併用に関する情報提供の内容について適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. ラモトリギン錠はバルプロ酸ナトリウム徐放錠と併用禁忌である。
  2. 両剤の併用で血糖値上昇が考えられるので、定期的な検査を実施する。
  3. 併用開始後2週間までは、ラモトリギン錠を隔日投与する。
  4. 両剤の併用で血中アンモニア濃度の上昇が考えられるので、定期的な検査を実施する。
  5. 両剤の併用でラモトリギンの半減期が短くなるため、投与量を漸増する。

 

 

 

 

 

 

解    3

 

問340

58歳男性。尿路結石の既往歴あり。健康診断で尿酸値が高いことを指摘され、受診を勧められた。

現在は痛風関節炎等の症状は認められないが、近医を受診した。

検査の結果、尿酸排泄低下型の高尿酸血症と診断され、薬物治療を行うことになった。

 

検査データ:尿酸値 9.3mg/dLeGFR 23mL//1.73m2AST 35U/LALT 33U/LLDH 230U/LALP 340U/L、γ-GTP 65U/L

 

本患者の治療に用いられる薬物として最も適切なのはどれか。1つ選べ。

 

  1. フェブキソスタット
  2. ブコローム
  3. プロベネシド
  4. ベンズブロマロン
  5. ラスブリカーゼ(遺伝子組換え)

 

 

 

 

 

 

解   1

 

問341

医療の高度化と専門化、さらにヘルスケアの医療概念の拡大に伴って患者・クライアント自身の主観的な価値判断を抜きにして医療を実践することができなくなってきている。

このような中、医療の高度専門化やチーム医療への対応を妨げるのはどれか。1つ選べ。

  1. インフォームドコンセント
  2. 医療従事者中心の医療
  3. 患者の権利の擁護
  4. 人格の尊厳の尊重
  5. 根拠に基づく医療

 

 

 

 

 

 

解  2

 

問342

36歳女性。重症嘔吐と摂食不良により、低カリウム血症となり、L-アスパラギン酸K注射液を投与することになった。

 

<注射処方箋>

末梢 (自然滴下、1時聞かけて点滴)
10:00~
L-アスパラギン酸K注射液10mEq/10mL/アンプル 1本
生理食塩液(200mL/ボトル) 1本

末梢 (自然滴下、1時聞かけて点滴)
13:00~
L-アスパラギン酸K注射液10mEq/10mL/アンプル 1本
生理食塩液(200mL/ボトル) 1本

末梢 (自然滴下、1時聞かけて点滴)
16:00~
L-アスパラギン酸K注射液10mEq/10mL/アンプル 1本
生理食塩液(200mL/ボトル) 1本

 

注意:L-アスパラギン酸カリウムとして、通常成人1回1.71~5.14g(カリウムとして10~30mEq:本剤1~3本)を日本薬局方注射用水、5%ブドウ糖注射液、生理食塩液又は他の適当な希釈液で希釈する。

その液の濃度は0.68w/v%(カリウムとして40mEq/L)以下として、1分間8mLを超えない速度で点滴静脈内注射する。

1日の投与量は17.1g(カリウムとして100mEq:本剤10本)を超えない量とする。

なお、年齢、症状により適宜増減する。

この注射処方箋で疑義照会すべき内容はどれか。1つ選べ。

 

  1. 生理食塩液の量が少ない。
  2. 点滴速度が速い。
  3. L-アスパラギン酸カリウム濃度が低い。
  4. L-アスパラギン酸カリウムの1日の投与量が過量である。
  5. L-アスパラギン酸カリウムの1日の投与量が不足である。

 

 

 

 

 

 

解   1

 

問343

68歳男性。交通外傷で右上腕を開放骨折していることが判明し、骨接合術が予定された。

術前管理として薬剤師が持参薬を確認した。

次の持参薬の中で手術に向けて注意の必要な薬物はどれか。2選べ。

  1. ロスバスタチン
  2. タムスロシン
  3. ダビガトラン
  4. ロキソプロフェン
  5. テルミサルタン

 

 

 

 

 

 

解  3,5

 

問344

APPROACHJは、冠動脈疾患一次予防高リスク群の脂質異常症患者に対する脂質管理目標値の妥当性及び生活習慣の改善が脂質コントロールに及ぼす影響を明らかにすることを目的に実施された日本人の治療実態下における実践的研究である。

APPROACHJでは各項目の遵守をスコア化し、以下の図に示す結果が得られた。

 

グラフから読み取れることとして、適切なのはどれか。2つ選べ。

 

  1. 服薬アドヒアランスが1点上昇すると、LDLC値は約6.6mg/dL減少する。
  2. 適切な運動を維持するとLDLC値が上昇する。
  3. 喫煙や飲酒の制限をすると、HDLC値が上昇する。
  4. 良好な食事バランスを維持すると、「LDLC値/HDLC値」が小さくなる。
  5. トリグリセリド値を改善するには、高脂質食品の制限の方が服薬アドヒアランスよりも効果が大きい。

 

 

 

 

 

 

解      1,4

 

問345

35歳男性。乗物酔い防止薬の購入のため薬局を訪れた。

男性は、自分と5歳の子供の両方が服用できる一般用医薬品を希望している。

子供は錠剤やカプセル剤を服用できる。

薬剤師がこの男性に勧める医薬品の成分と用量として適切なのはどれか。2選べ。

 

 

 

 

 

 

解     1,2

 

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