◎物理 ◎化学 ◎生物 ◎衛生 ◎実務 第103回

薬剤師国家試験 過去問 第103回【物理・化学・生物・衛生/実務】薬学実践問題 問226-235



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第103回 問226-235

問226-227

74 歳女性。年齢を考えるとそろそろ骨がもろくなり、寝たきりになるのではないかと心配になった。

 

問226

この女性が薬局を訪れ、サプリメントの摂取について相談した。薬局に取りそろえている以下の成分を含むサプリメントのうち、カルシウム(Ca)のほかに摂取する成分として優先度が高いのはどれか。2つ選べ。

  1. ビタミン A
  2. ビタミン C
  3. ビタミン D
  4. ビタミン E
  5. ビタミン K

 

 

 

 

 

解 3,5

 

問227

この女性に「骨粗しょう症は加齢とともに骨がもろくなり、進行しやすい病気なので、無理のない軽い運動を心がけてください」と指導した。この指導の根拠となる骨のリモデリングに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. エストロゲンは、骨からの Ca2+ 遊離を促進する。
  2. 骨細胞は、増殖能を有する未分化細胞であり、Ca2+ を細胞外へ分泌する。
  3. 骨芽細胞は、コラーゲンを細胞外へ分泌して骨基質をつくる。
  4. カルシトニンは、破骨細胞の機能を抑制して、骨形成に働く。
  5. 負荷がかかる運動は、破骨細胞を活性化することで骨量を増加させる。

 

 

 

 

 

解    3,4

 

問228

3 ヶ月後、この女性が全身倦怠感を覚え、近医を受診したところ、血清 Ca 濃度10.0 mg/dL、血清アルブミン濃度 3.0 g/dL であった。なお、補正血清 Ca 濃度は、血清 Ca 濃度と血清アルブミン濃度から次の式で算出される。以下の記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

補正血清 Ca 濃度(mg/dL)= 血清 Ca 濃度 +[4 -(血清アルブミン濃度)]
補正血清 Ca 濃度の基準値:8.4~10.2 mg/dL

  1. 血清中の Ca 濃度を評価する際、この女性は高アルブミン血症であるため、補正血清 Ca 濃度を用いる。
  2. この女性は低 Ca 血症と判断される。
  3. イオン化した Ca のみを測定しないと、この女性における Ca の過不足は判断できない。
  4. この女性は、脱力や脱水、腎障害を起こしやすいと予測される。
  5. ビタミンを含む薬剤の中には、過剰摂取すると高 Ca 血症を引き起こすものがある。

 

 

 

 

 

解  4,5

 

問229

骨の構成成分である Ca に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. Ca は、主に遊離イオン状態で骨や歯に存在する。
  2. 骨に存在するオステオカルシンは、Ca と結合する。
  3. 腸管からの Ca の吸収は、カゼインホスホペプチドにより阻害される。
  4. 腸管からの Ca の吸収は、シュウ酸やフィチン酸により亢進する。
  5. パラトルモン(副甲状腺ホルモン)の過剰分泌により高 Ca 血症となることがある。

 

 

 

 

 

解 2,5

 

問230-231

65 歳男性。長期にわたるアルコール依存症と診断されて、入院治療中。食事が摂れず栄養不良の状態であったが、さらに担当看護師より、眼球運動の異常やふらつき、意識障害が確認されるようになったと報告があった。この患者の症状の原因としてビタミン欠乏の可能性が考えられた。

 

問230

この患者で欠乏し、症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンはどれか。1つ選べ。

  1. ビタミン B1
  2. ビタミン B2
  3. ビタミン B6
  4. ビタミン B12
  5. ビタミン E

 

 

 

 

 

 

解  1

 

問231

この患者の症状の原因となっている可能性が最も高いビタミンに関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 緑黄色野菜に多く含まれる。
  2. アミノ基転移反応の補酵素として働く。
  3. 生体内でリン酸化されてから、糖質を代謝する酵素の補酵素として働く。
  4. さらに欠乏すると、ペラグラ様皮膚炎を発症することがある。
  5. 多量に摂取しても尿中に排泄されるため、重篤な過剰症は特に知られていない。

 

 

 

 

 

 

解  3,5

 

問232-233

75 歳女性。肺炎にて入院後、喀痰検査にて MRSA が原因菌と判断された。バンコマイシンにて治療を開始したが改善が認められず、アルベカシンに変更した。変更後も治療効果が認められず、さらに腎機能も低下していたことから、他の薬物の選択を ICT(感染制御チーム)で検討することになった。

 

問232

薬剤師が提案する薬物として、最も適切なのはどれか。1つ選べ。

  1. タゾバクタム・ピペラシリン
  2. シプロフロキサシン
  3. メロペネム
  4. クリンダマイシン
  5. リネゾリド

 

 

 

 

 

解  5

 

問233

MRSA 及びその感染症に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

  1. 感染症法において、特定の職業への就業によって集団発生を起こし得る感染症とされている。
  2. 感染症法に基づき、患者は状況に応じて第二種感染症指定医療機関に入院しなければならない。
  3. 消毒薬として、消毒用エタノールや次亜塩素酸ナトリウムが有効である。
  4. 院内感染を起こす代表的な細菌であり、院内の耐性菌として検出される細菌のうち最も大きな割合を占めている。
  5. 外来患者から検出される黄色ブドウ球菌のうち、MRSA は 80%以上を占める。

  感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

 

 

 

 

 

解  3,4

 

問234-235

2 月のインフルエンザが流行している時期に、 6 歳の娘が体調を崩したと母親が薬局を訪れた。患者は、咳が出て、38.0 ℃の熱があり、筋肉痛と倦怠感を訴えているとのことであった。

 

問224

薬局の薬剤師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

  1. アスピリンを解熱鎮痛成分として含有する一般用医薬品を販売した。
  2. インフルエンザの疑いがあるとして、医療機関への受診勧奨を行った。
  3. 半年前に近隣の医療機関から本人に処方された風邪薬を服用するように指導した。
  4. 筋肉痛を緩和するために、一般用医薬品のジクロフェナク貼付剤を販売した。
  5. 高熱が続くと脱水症状を起こすことがあるので、水分補給に努めるように指導した。

 

 

 

 

 

 

解      2,5

 

問235

インフルエンザに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ選べ。

  1. インフルエンザウイルスはガーゼマスクの網目を容易に通過できる大きさであるが、その着用により飛沫の拡散を防ぐことができる。
  2. インフルエンザは空気感染するので、手指を塩化ベンザルコニウム溶液で消毒しても予防できない。
  3. 新型インフルエンザウイルスは、毎年流行する季節性のウイルスとは抗原性が大きく異なり、ほとんどのヒトは抗体を持っていない。
  4. 高病原性鳥インフルエンザの H5N1 型及び H7N9 型は、いずれも感染症法では二類感染症に分類されている。
  5. 新型インフルエンザの感染者は、感染症法で原則入院と定められている。

    *感染症法:感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律

 

 

 

 

 

 

解    2

 

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