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妊娠に伴い低下するのはどれか。

答えは、 5. 血清アルブミン濃度 です。

 

【ひとこと解説】

妊娠中の変化として覚えておかなければならないこととしては、赤ちゃん(正確には胎児)に血流を送るため、血液量(特に血漿量)が増加するということです。

多くの血液を送るために、心拍数は増加し、血管が拡張します。また血管拡張により血圧は低下します。

血液量・心拍数が増加するということは、選択肢 2.糸球体濾過速度(血流に依存するため)、3.心拍出量、4.肝血流量の選択肢は誤りであることがわかります。

一方で血液量の増加により、血清アルブミン濃度が相対的に低下します。

このように赤ちゃんに血液を送らないといけないということで、答えにたどりつくことが出来ます。

選択肢1を解くには、妊娠すると消化器系全般の動きが鈍くなるということを覚えておく必要があります。

胎児を体内にとどまらせておかないといけないため、消化管の動きが悪くなります。そのため、胃内pHは上昇します。

このことは妊娠中の下剤が使用できない理由(消化器運動の亢進による流産、早産リスクの増大)につながるため、覚えておい下さい。

 

【問題】

妊娠に伴い低下するのはどれか。1つ選べ。

  1. 胃内 pH
  2. 糸球体濾過速度
  3. 心拍出量
  4. 肝血流量
  5. 血清アルブミン濃度

 

 

 

 

 

参考問題:第103回【薬理】必須問題 問69

 

 

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